部屋に入ると、俺が用意した服とか小物とかは全部あるのに、制服とかアイツが持ってきたものは何1つないことに気付く。
そして、机の上にスマホと何か書かれた紙があった。
〝陽斗くんへ
今までありがとう。
ゲームに負けた分のお金は1ヶ月以内は無理そうです。ごめんなさい。でも、絶対に返します。だから、それまで待っていてください。
そして、体には気を付けてお幸せに。〟
もう、現実を受け止めざるを得なくなった。
誰が書いたのかなんて名前が書いてなくても分かり切ってるのだから。
なんとなく分かってた。
朱里は真面目だから、ゲームが終わったら、ここから出て行くって。
……分かってるけど。

