ウソのコイビトになりました




***


この時には、既に自覚していた。
だけど、やっぱ具体的にいつかは分かんねぇな。



そう思いながら、隣で幸せそうな顔をした朱里を見た。



「んー!!美味しい!クレープ初めて食べた!!こんなに美味しいんだね!」



あれからいくつかの店を周り、今はクレープを食べている。



本当に美味そうによく食うな。



「お前食べすぎ。豚になるぞ」


「うっさいなー。今日はいーの!」



そうは言ったが、朱里は細すぎる。
病院に運ばれてきた時よりかマシだけど。



そういえばあの日、俺は朱里の姿に絶句した――――。