ウソのコイビトになりました




そう言うと、優夢は寂しげに笑った。
だけど、すぐに微笑み「やっぱダメかー」と言った。



「次は、幸せにしてあげてね?
朱里ちゃんのこと傷つけたら許さないから」


「は!?何で知って…!」


「動揺しすぎ!てか、やっぱそうなんだ」



「うっせ…」



そう言って、目をそらすと優夢は笑った。



そして、「行ってらっしゃい」と俺の背中を押した。



「ありがとう」と呟き俺は駆け出した。




俺は、晴れ渡っている空に雲が掛かってきていることに気づかなかった。