ウソのコイビトになりました




そして優夢のところへ向かうと、優夢は安心したようにホッ息をつき、俺の腕を引っ張った。


電車に乗り込み、あるものを見せた。



パソコンに映る、俺らの家族。



「えーと、陽斗、誕生日おめでとう」 


「お父さん、もう少し笑ってくださいよ」


「そうだよ、怖いよ、誕生日に見るものだよ?」



そんなことを言う俺の家族。


「うるさい!分かっている」


父さんはそう言うが表情は変わらず、ぎこちなく話していく。


そんな姿に笑みが溢れる。



「今まであまり時間を作れなくてごめんね。でも私達は陽斗のことが大好きよ。」


「そうだぞ!お前は愛されてるんだからな!」



母さんと兄貴の言葉が胸を暖かくした。