ウソのコイビトになりました




***


今思えば、この時には既に好きだったのかもしれない。



その時、飯を食い終えた朱里がジーッと俺を見ていることに気が付いた。



「なんだよ」


「…さっきからボーッとしてるけど大丈夫?」


「…別に」



お前をいつ好きになったか思い出してた、なんて言えるわけないだろ。



「ふーん?」



少し不服そうな顔をしたが、それ以上何も言わなかった。



それに、安心した。