*** 今思えば、この時には既に好きだったのかもしれない。 その時、飯を食い終えた朱里がジーッと俺を見ていることに気が付いた。 「なんだよ」 「…さっきからボーッとしてるけど大丈夫?」 「…別に」 お前をいつ好きになったか思い出してた、なんて言えるわけないだろ。 「ふーん?」 少し不服そうな顔をしたが、それ以上何も言わなかった。 それに、安心した。