ウソのコイビトになりました




リビングに入り、暫く沈黙が続いた。



「陽斗に頼みがある」



先に口を開いたのは光だった。
それに何も答えず、ただ光の方を向いた。



「新川海、伊藤凛、上田楓。
この三人の先輩を退学させてほしい」


「…は?」



あまりに急だった。
何で、先輩が出てくるんだよ。



先輩のこととかどうでもいい。
俺が知りたいのは朱里のことだ。



「…朱里を襲うように指図したのがその先輩たちだ」



俺の思ってることがが伝わったのか、光はそう言った。



「ランニングしてたら、ちょうどその先輩たちを見つけたんだ。路地を見て『ざまぁ』『襲わせるとかナイスアイデアすぎ』って笑って帰ってった」



それで嫌な予感がして、路地を見にいったら朱里が酷い目に遭っていた。