ここにいるわけには行かないんだ。






〝光くんへ


ごめんね、光くん。ありがとう。



光くんはいつも私を助けてくれた。
その優しさに明るさに何度も救われたよ。


光くんを好きになれたら良かったのにな。


元気でね〟







そして、私は再び道を歩いた。



少しでも遠くに遠くに。



雨はやみ、どんよりとした雲が広がっていた。