ウソのコイビトになりました




「いえいえ!
で、陽斗は?」



陽斗くんに視線を向ける。



「お前のほしいもの何?何でも買ってやる」


「ほしいもの?」


「ああ」



ほしいもの、か。
うーん?なんだろう?



「………特にないかも」


「は?」


「だから、思い付かないんだって!」


「じゃあ、思い付いたら言え」


「…う、うん。ありがとう」