怖い…。
だけど、何もしないわけには…。
そう思って、意を決して男の手のひらを噛んだ。
「いってぇ!!」
その瞬間掴まれていた手が緩み、私は急いで逃げようとした。
「逃さないよ?」
だけど、前方にはまた、別の男が2人がいた。
後ろにはさっきの男がいる。
……逃げられない。どうしよう。
「抵抗しなきゃ、手荒なことしないって言ったんだけどな」
後ろから聞こえた声に体が震えだす。
その体を後ろから抱きしめられた。
「や、やだ!離して!!」
「暴れんなよ!」
「い、いや!誰か!!」
「うっせーんだよ!」
そう言うと、男は私を地面に放り投げ、上に乗ってきた。

