ウソのコイビトになりました




向かった先は私の大好きな親友の家。



優夢の家に着くと迷わずインターフォンを押した。



『はーい、どちら様?』



優夢のお母さんの声が聞こえた。



「朱里です。優夢いますか?」


『あー!朱里ちゃん!?ちょっと待っててね。呼んでくるから!』



そう言ってしばらくすると、



『ごめんね。優夢、今会いたくないって』



優夢のお母さんの申し訳なさそうな、声がした。



だけど、ここで引けない。
もう一回ちゃんと話したい。



「どうしても話したいんです!後悔したくないんです!お願いします!」



また、前みたいに仲良くなりたい。
だから、全部話したい。