優夢を追いかけることができなかった。
理由はまた拒絶されるのが怖かったから。
そして、優夢の言葉が全て当てはまらないわけではなかったから。
優夢と話し合って元のように仲良くなりたかったのも、優夢が好きだって言うのも本当。
だけど心のどっかで優夢のこと恨んでた。
優夢がいなければ、って思ってた。
もしかすると優夢と話そうと思ったのも、そうすれば優夢と陽斗くんが関わらなくなると思ったからなのかもしれない。
『私の気持ちなんて何も知らないくせに…!』
優夢のこの言葉がずっと私の頭を埋めていた。
涙がポタポタと落ちてくる。
屋上には私の嗚咽だけが響いていた。

