ウソのコイビトになりました





「………優夢と……陽斗くん……ってどんな関係なの?」


「………………え?」



ひどく驚いた顔をしたが、すぐに微笑んだ。



「どういう関係でもないよ!ただお昼休みにご飯食べる仲間みたいな?」



だけどその笑みはあまりに不自然だった。



「……私ね……見たんだ………。陽斗くんが優夢にキスしたところ」



そう言うと、優夢は驚くと同時に分かりやすいくらいに動揺をした。



「み、見間違えじゃない?あるわけないじゃん!そんなことあるわけ!」

「優夢!!」



私の声に身体をビクつかせると、優夢は俯いて黙ってしまった。