ウソのコイビトになりました




「ただいま〜」



家に帰ると、真っ先に陽斗君の部屋に向かった。



「陽斗君?生きてる?」


「…………」



どうやら寝ているらしい。



起こすのも悪いと思い、部屋を出た。



自分の部屋で着替えをしたりし、夕食の準備をするためにキッチンへ向かう。



そこには空っぽになった食器があった。



ちゃんと全部食べたんだ…。



ちょっと、心が暖かくなった。