俺たちの妹・3

コンコンコン


「ひな兄……美晴だけど……」

「入っておいで」

「由奈さんどう?」

「まだ熱が高いんだ。美晴、マスク付けてる?」

「うん、付けてきたよ。無理したら心配掛けちゃうからね」

思わず苦笑した。

「葵はさ、美晴の事が本当に大切なんだよ。だから心配もするし、無理して欲しくないんだよ……」

「うん………無理はしないよ。色んな人に心配掛けちゃうし……ひな兄、私に出来ることある?」

「それじゃぁ、前園さんが目が覚めたらお粥を作ってあげてほしいな」

「分かった。それまではあまり入らないようにするね。ひな兄お願いね」


そう言いながらひな兄の部屋を出た。

私が付きっ切りで看病するのを良く思ってない2人がいるから、私が出来る事をする。

ほんとは傍に居たいけど、ダメって言われるの分かってるし……

それに今回はひな兄がやりたいだろうし、私はサポートに回る事にした。

ひな兄と由奈さんがいい感じになればいいのにな〜。


そうなれば…………私の事を最優先のひな兄も少しはラクになるんじゃないかなって思うんだ。

ひな兄には小さい頃から今までずっと私の面倒を見てきてくれていたから、そろそろ解放してあげたいって思ってて。

かな兄みたいに素敵な人でも出来たら気が紛れると思っていたのに、ひな兄は全然そんな様子が伺えなくて……正直心配してたんだ。


こんな身近に素敵な人がいて良かった。