それが分かったのは、体調が完全に復活した次の日。

結局私は2日も寝込んでしまった……

しかもあのまま日向先生の家で……


「由奈さん、もう大丈夫?」

「うん、お世話になりました。私1人だと心細かったと思うから、日向先生のお言葉に甘えて良かった」

「ふふ。ここには人手が余ってるからね」

微笑むみぃちゃんはいつ見ても可愛いな〜。

身長はそこまで低くないけど、お目目パッチリで小顔で、体調がいい時に見せてくれる笑顔はほんとに女の私でもキュンときちゃう。

「日向先生も葵くんもみぃちゃんも凄く良くしてくれて……ほんとにありがとう」

「ねぇねぇ、由奈さん」

私のお礼には何も言わずに声を掛けてきたみぃちゃん。

「なぁに?」

「ひな兄はね、あまり恋愛得意じゃないんだ……それでも、由奈さんがいいと思ってくれてるなら、これからもうちに遊びに来て欲しいな」

「…………………え?………え〜‼︎」

「由奈さん知ってるでしょ。私、人の気持ち汲み取るの得意なんだ」

そうだった。

みぃちゃんは人の気持ちに敏感だった。

きっと日向先生に対する私の気持ちもダダ漏れだったのかも……

「日向先生には………」

「そんな勝手な事はしないよ」

よかった……

「う〜ん………これから、私のお友達として遊びに来てくれたら嬉しいな」


まさかのみぃちゃんからのお誘い。

嬉しくないわけない。

「私でいいの?」

「もちろん、由奈さんがいいの」

みぃちゃんの笑顔にやられた私の答えは決まってる。

「よろしくね、みぃちゃん」