身体の震えがなくなったので、冷やす事にして、冷えピタを貼ったり、アイスノンで脇や足の付け根を冷やしたりした……


暫くすると、

「「ただいま〜」」

美晴と葵が帰ってきた。

「おかえり。検診どうだった?」

「………うん、……ヘーキだったよ」

少し間があったし、ヘーキって言葉を使ったから、何かあったかな……

「それより由奈さんどう?」

「熱がちょっと高いんだ。一人暮らしだって言うし、このまま帰しても心配だったから連れてきた。美晴、うつるかどうか分からないけど、マスク付けてて」

「分かった。私も一緒に居てもいい?」

「みぃっ‼︎」

「………少しだけ………ね?」

「葵………司さんになんて言われたんだ?」

「貧血が出てるから、無理するなって」

「美晴、司さんとの約束は守らなきゃ。無理しない程度にな。そうじゃないと、前園さんが気にするし、俺たちも心配だから」

「分かった。葵、心配かけてごめんね。
でも私、由奈さんの力になりたいの」


美晴は葵の側に行き、ギュッと抱きついて葵を見上げた。

…………そんな可愛い顔してお願いされちゃ、許すしかないよな………

「〜〜っ‼︎ みぃ……そんな顔でお願いとか反則だよ……絶対無理しないって約束してね」

葵は、項垂れながら言葉を繋いだ。

「ありがとう。葵、大好き」

美晴は葵のホッペにチュッとキスを落とした。