「うん、それがいいかな。少し診察するね」

そうみぃに伝えてから、診察を始めた。

まだ、脈も早く喘鳴も消えてない。

熱もそんなに下がってないし……

「みぃ、点滴追加するね。熱下げなきゃね。暫くはベッドから降りちゃダメだよ。トイレに行くときはナースコールする事。目眩もあるし体弱ってるから念のためね」

「………………うん」

今の間が怖かったりする。

「誰も迷惑だなんて思わないから、絶対だよ」

みぃに念を押しておかないと、大変な事になるからな……

「分かった。つーくん……ありがと」


みぃはベッドに体を沈めてゆっくりと目を閉じた。


俺はそっと病室を出て、ナースステーションに顔を出した。

「山内先生、どうされました?」

婦長さんが俺に気づいてくれた。

「みぃの点滴追加お願いしたいんですけど。発作止めと解熱剤。お願い出来ますか?」

「分かりました。追加しておきます」

「よろしくお願いします」

俺は診察室に戻った。

「あ、山内先生戻られたんですね。みぃちゃんどうでしたか?」

前園さんが大和と迎えてくれた。

前園さんは俺の代わりに大和を呼んだらしい。

「まだ熱は下がってないし、喘鳴も残ってるから点滴追加してる」

「そうですか……早く良くなるといいですね」

「そうだな……みぃもお出かけの度に体調崩すの嫌だろうし……大和、応援来てくれてありがと。助かった」

「いいよいいよ〜。俺丁度手が空いてたし、司も忙しいんだな〜」

「たまたまだよ。あ、今日さ、日向ちょっと気にかけてやって。寝不足っぽいから」