「みぃ、どこが辛い?」

「いき、くるし…ぐるぐる、する…」

「暑い?寒い?」

「あ、つい……」

「ん、分かった。じゃぁ、体冷やして酸素着けような。
それと、発作止めと、目眩止めの点滴入れるよ」

俺の言葉にみぃは小さく頷いた。


「前園さん、点滴薬と、みぃの体冷やして、酸素着けるから用意お願いね」

「わかりました」

前園さんは、直ぐに診察室を出て、用意をしてくれた。

「みぃを一旦ストレッチャーに乗せようかな。その方が移動させやすいしな」

「はい。今から病室行きますか?」

「少しここで様子見てからにするよ。発作起こると怖いし……」

「後で病室の準備を済ませておきますね」

「ありがとう」

みぃの体を保冷剤で冷やしていく。

それと同時に点滴も刺された。

「ん……はぁ……」

「みぃ?」

「き、もちい」

みぃは目を閉じたまま、気持ち良さを伝えてきた。

「体が熱すぎるからね。熱下げような……」

「つ、くん……」

「どした?」

「……ありがと」

ポツリと言葉を零して眠ってしまった。