「ずっと側にいるから。だから安心して眠って」

葵の存在はほんと心強いな……



美晴は、葵の手を握って安心出来たのか、穏やかな顔で眠っている。


「葵、ありがとな」

「俺もみぃの側に居たいだけたから。だから誰も負担になんてなってないんだよ」


「それでも美晴の側に葵がいてくれるだけで、違うと思う」

これは本音だった……

美晴が穏やかな表情で眠ったり、思っている事を伝えられるのは、葵の存在が大きいと思った。


「でも、みぃの役に立てるなら良かった」

「明日、葵仕事だろ?少し休みなよ」

「そうだけど……」

「俺、明日午後からだからさ。葵はしっかり休んどいた方がいいよ」

この前、体調崩してるしな……

「……分かった。何かあったら起こして」

「手伝いが必要になったら、起こすよ。俺ら二人とも倒れたら良くないし。休める時に休まないとね」

葵は、みぃを、気にしながらも自分の部屋へ寝に行った。



朝を迎えても、美晴の熱は下がらず、結局病院へ行くことにした。