「みぃー!おはよー」

春らしくなったある日。

あっくんの可愛い声が家に響いた。


「あっくん、おはよ」

今日は由奈さんの休みに合わせて、ランチをする事になっている。


「あらたくん、おはよ」

「ゆなちゃん、おはよ!」

子どもの声って、気持ちを元気にさせてくれる。

「みぃちゃん、由奈ちゃんお邪魔します」

「彩さんおはようございます。体調はどうですか?」

「お腹が重くなってきて大変だけど、体調は大丈夫よ。新も彼方も色々助けてくれるしね」

「もうすぐで臨月に入るんですよね。頼もしいお兄ちゃんですね」

「今回はあっと言う間に臨月よ。育児しながらの妊娠ってなかなか大変ね。新は、彼方に似てしっかり者になってくれるかしらね」

由奈さんと彩さんの会話が聞こえる。

「ねぇねぇ、みぃ!ぼくね、おにいちゃんになっていもうとがうまれてくるんだよ」

「そうなの?」

「うん、このまえパパとママがおしえてくれたんだ」

「ほんと?楽しみだね。彩さん!娘ちゃんってほんとですか?」

思わず彩さんに聞いていた。

「新から聞いたのね。そうなの。ようやく性別がはっきり分かったの」

なかなか性別がはっきりしなくて、みんな実はドキドキしていたんだ。

「新くんみたいな可愛い妹ちゃん。想像したただけでうっとりです」

「ふふ。由奈さんも日向くんとのベビちゃん楽しみでしょ?」

「そうですね。暫くは二人で過ごすのもいいかなーとも思ってるんですけど、彩さんの赤ちゃん見たら欲しくなっちゃうかもです」

結婚した大人の女性の会話が聞こえる。