みぃの体調が不安だったひな兄と由奈さんの結婚式に無事に参加出来てホッとした。

朝からヘアメイクをセットをしてもらったりと、女性は出席するまでも大変なんだな…

でも、ドレスを着て、メイクを施したみぃに見惚れたのは言うまでもない。

普段見慣れないドレス姿がより綺麗さを際立たせてて。

でもいつもと変わらないみぃが見えててホッとしたり。

魅力的なみぃに変わりはない。



そんなみぃに、嫌味を言うおばさんが現れた。

俺と朱里さんは、すぐにでも割り込めるように見ていたんだけど、俺達よりも先に、おじさんが助けてくれた。

「女の人の妬みはいくつになっても怖いわね」

朱里さんの言葉はどこか重たさを感じた。

きっと朱里さんも似たような事を経験した事がある様な感じだった。

「朱里ちゃん葵くん、みぃの側に居てくれてありがとう。あの人はTPOを弁えない所があるから、ご主人と一緒に招待したんだけどな……」

「叔父様、あの方まだ結婚生活が続いてるか怪しい気がします。私なら、あの様な奥さん嫌です」

 朱里さんはきっぱりと言い放った。

「はは。朱里ちゃんは正直者だね。でも確かに一理あるな。ご主人の方に連絡してみるよ」

そう言って叔父さんは部屋を出て行った。

「悪意ある言葉は痛いもの。みぃちゃんには極力触れてほしくないの」

そう呟いた朱里さんは悲しい表情だ。

「朱里さん……」

「家族に不満はないけど、裕福な事で妬まれるのは大変なのよ。ま、私に何か言ってきたら倍返しで返すけどね」

イタズラに笑う朱里さん。

「ま、今日はお祝いの席だし、精一杯お祝いしましょ」

「そうですね」

朱里さんの明るい言葉に空気も一気に明るくなった。