「葵、みぃどうだった？」

ナースステーションの前を通った時桜に話かけられた。

「喘鳴が聞こえるから、点滴で抑えてるところ。後少し強めの薬貰ったから、結婚式までは、大丈夫そう」

「そうなんだ……葵も無理しちゃだめだよ。知らないうちに無理することって、あるからね」

「ありがとう」

桜の言葉を聞いて、みぃはこういう事を心配しているんだろうなと思った。

それでも俺はみぃと一緒にいたいんだけどな……



「ただいま戻りました」

「おかえり。みぃちゃんどうだった？」

澤井先生は暖かく迎えてくれた。

「喘鳴が聞こえるみたいで、今は点滴で、抑えています。後少し強めの薬をもらいました」

「司の判断だから大丈夫そうだね。家でも無理しないように見張っててあげなきゃね」

「そうですね。とりあえず日向先生の、結婚式までは頑張って欲しいです」

「この日までって目標がある事はいい事だよ。でもそれに向けて神経質になり過ぎないように気をつけないとだけどね」

澤井先生はアドバイスをくれた。

「ありがとうございます」

「さ、みぃちゃんは司に任せて仕事に戻ろうか」

「はい」

それからは、みぃを心配しながらも仕事に集中した。