「つーくんだったら嫌でしょ?こんな病弱な彼女や奥さん」
まさかの司さんにまで同意を求めるみぃ。
「俺は体が丈夫か丈夫じゃないかで彼女や奥さんになる人は決めないよ。一緒にいて楽しいとか、将来も一緒にいたいと思うとかで決めるよ。葵もきっとそうだと思うよ。みぃは葵と一緒に居て、体のことを貶されたりしたの?」
司さんは真剣に答えてくれている。
「ううん、葵は私の体調の事、私より気にかけてくれてる」
みぃに届いてて良かった。
「でもね、葵にとって負担になってないか心配なの」
「まだまだ話し合いが必要そうだね。とりあえずみぃ。今はゆっくり体を休めようね」
そう言って司さんはみぃの頭を撫でた。
みぃはゆっくり目を閉じて眠ってしまった。
「司さん、仕事終わったらまた来ます」
「うん、頑張っておいで。みぃの事はここで見ておくから」
司さんの言葉を聞いて診察室を後にした。
みぃにとって結婚という行事は、程遠いものなんだと改めて実感した。
以前、みぃは俺の事を『離してあげれなくなる』と言っていたし、少しは進んだと思ってたんだけどなー。
難しい……
そんな事を考えながら小児科に戻った。

