「はぁい」

あ……嬉しい報告の最中だった。

ここは反論しない方がいいと思う。

何だか納得してない顔の葵だけど、今はその時じゃないよね。

「まぁ、葵。その事については追々ね」

ひな兄も苦笑してる。

「そうですね。話の途中でごめんなさい」

「いや、それだけ美晴の事を考えてくれてるって分かるから俺は有り難いよ。それで、これから少しずつ準備していくんだけど、休日に俺と由奈がいない時が増えると思うんだ。」

そうだよね。色々準備する事あるよね。

「そうなんだ。分かった。準備頑張ってね」

「ひな兄、みぃの見張りは任せて」

「流石葵だな」

「もう、二人ともどういう意味よー」

「みぃ、結婚式に参加したいだろ?」

「そんなの、当たり前じゃん」

「俺も由奈も葵も美晴には参加してもらいたいの。だから、そのためにも無理しないようにして欲しいんだ。だから、美晴の見張りって事になるの」

ひな兄の言う事は分かってるつもり。

「春頃って事は寒暖差が出てくる頃だろ?」

「うん」

「普段元気な人でも体調崩したりしやすい時だから、美晴にも気をつけてもらいたくて。」

「……分かった。葵と一緒に体調管理頑張る」

「そうしてもらえると俺も由奈も安心だよ」

「由奈さん、ウェディングドレス姿楽しみにしてるね」

「みぃちゃん…ありがとう」