「美晴。葵と一緒に大体おかず作っといたから、後はお弁当箱に詰めてね」

朝から、ひな兄と葵がキッチンでせっせと作ってくれていたのは、私達の今日のお昼ごはんだった。

「ひな兄、ありがとう」

「可愛い妹と甥っ子とお義姉さんの為ならなんだってするよ。じゃ、俺そろそろ行くから」

「気をつけてね」

ひな兄は笑顔で出て行った。



リビングに戻ると、

「わぁ‼︎ これ日向くんが作ってくれたの?」

彩さんが嬉しそうにしてた。

「朝からひな兄と葵が作ってくれてたよ」

「今日のお昼はご馳走ね。葵くん、ありがとね」

「いやいや、俺は殆ど手伝ってただけなんで」

「それでも嬉しいわ。ね?新?」

「うん‼︎ あおいありがとう」

「よし、じゃぁ、お弁当詰めて出かけようか」

みんなで手分けしてお弁当を仕上げて出かける準備をした。