❲あ、司?守山だけど、今時間ある?俺の診察室に来てほしいんだ。え?違うって、ちゃんとした用事だから。みぃちゃんが俺のところに受診しに来てるの。あぁ。だから待ってる❳

「先生?」

「あ、みぃちゃん。勝手に話進めちゃってごめんね。司は同期だからよく遊んでたんだよ。だから、用がないのに呼ぶなって言われてさ」

苦笑する守山先生。

守山先生の言葉に葵と顔を見合わせてクスッと笑った。


コンコンコン

「どうぞ」

「祐樹、お前はいつも急だな」

そう言いながら入ってきたのは、つーくん。

「ごめんって。俺には患者は選べないからね」

「ま、それもそうだな。みぃ、祐樹に診てもらったの?」

「つーくん。わざわざごめんね。生理痛が酷くて……」

「あ、そっちね。いいのいいの。みぃは俺の患者だから当然の事だよ」

私の話を聞いて、ホッとした表情を見せたつーくん。

どうして?

「司、お前違うこと想像してたんだー」

守山先生が、つーくんを茶化す。

「バカ。祐樹のところで受診したって聞いてらそう思うだろ。な、葵」

つーくんは、葵にも話を振る。

「あ、え、いや……そーですね……」

葵は、照れたようにほっぺたをポリポリと掻いた。

「??葵?どうしたの?つーくんも?」

私の言葉を聞いて、守山先生とつーくんは顔を見合わせる。

「え?え?お前らまだなの?」

「うそだろ?どれだけ付き合ってるんだよ」

何だか二人にビックリされてる。