コンコンコン

ドアをノックする音が聞こえて誰かが入ってきた。

「みぃちゃん、どう?」

由奈さんの声だった。

「っっ、ゆ、なさんっっ」

由奈さんの声を聞いてホッとして涙が溢れた。

「え?ちょっと、みいちゃん。どうしたの?」

驚きながらも涙を拭ってくれた由奈さん。

「っ、お腹痛くて、目眩もするし、吐き気も出てきて……
私、これからっ、どうなるの?」

由奈さんに不安をぶつけた。

由奈さんには入院中も恥ずかしい事とかも含めてお世話なってるから、由奈さんには恥ずかしさはなかった。

「みぃちゃん辛いね。一度先生に診察してもらう?」

思ってもみなかった言葉に驚く。

生理くらいで病院なんて……

「みぃちゃんが不安になるくらいだもん。診てもらって安心する方がいい気がするの。それに、何が原因か分かっていたら対応もしやすいから」

由奈さんの言葉は最もだった。

だけど、婦人科の受診は今までした事がなくて不安だったりする。

「由奈さんも一緒に居てくれる?」

「もちろん」

優しい笑顔を見せてくれた由奈さんの存在に安心する。