「ご、めん、ね」

せっかく作ってくれたのに…

「また体調落ち着いたら食べような」

葵の言葉を聞いてフッと意識が遠のいた。



次に目が覚めるとベッドの上で。

葵が運んでくれた事が分かった。

痛みは変わらずあるけど、薬のおかげで少しマシになっていて、吐き気がなくなっている事にホッとした。

トイレに行きたくて体を起こすと、


クラリと目の前が揺れてベッドに逆戻り。

あ……貧血だ……


冷静に自分の状態を判断している時点で、慣れてることが分かってしまう。

しばらく目の前がぐるぐる回っていた。

目をつぶってじっと耐えているとだんだんと落ち着いてきた。

「良かった…」

なんとか動けそうな感じまで落ち着いてきた。


もう一度ゆっくり体を起こしてみた。

今度は大丈夫そうだった。

2日目が終わると症状はマシになってくるから、それまでの我慢。


だけど、生理の度に少しずつ酷くなっている事が段々怖くなる。


私、何かの病気なのかな……


不安に思った言葉を飲み込む。


「ど、しよ…」