「今はまだ大丈夫。だけど、体の怠さが酷くて……」

「そっか。急に起き上がったり立ち上がるのは暫くなしね。倒れちゃうからね」

「はぁい」

そう返事しなからソファーに体を預ける。


「みぃ、おはよ」

「ひな兄、おはよ」

「あれ?あんまり体調良くない?」

「ん……暫く貧血酷くなるかも」

「そうかー。ま、無理は禁物ね。後、体調悪くなったらちゃんと言うこと」

「はーい」

ひな兄も察してくれて、あまり深く追及はなかった。



あまり食欲もなくて、温かいスープだけを飲んだ朝食。

今日はいつもよりダメな気がする……

ソファーに体を埋めながらだんだん痛くなってきたお腹と腰の痛みに堪える……

痛みに耐えようと毛布に顔を埋める……

「っっっ‼」

いたいよー……


暫くして

「みぃ、湯タンポ持ってきた」

葵が湯タンポをお腹に当ててくれた。

「あおい…ありがとう」

湯タンポをお腹に当てて抱き締めるとじんわりと温かさが伝わってくる。

葵の優しさも加わってか、少し痛みが和らぐ気がする。