おばさん達が離れて、俺たちはみぃを寝室へ連れていった。

『日向、タイミング良く声かけてくれてありがとな』

『ううん、みぃ、そろそろ眠たくなる時間だと思ったから』

流石、日向だな……

みぃの生活リズムをしっかり把握している。

そっとベッドに降ろすと、まだ起きていた様で、俺と日向に手を伸ばした。

『にぃー…ひぃー…』

俺の事はにぃ、日向の事はひぃと呼ぶみぃ。

『みぃ、ネンネしていいよ』

俺の言葉に安心したのか、スーっと眠ったみぃ。

『暫くは起きないよな』

『今日は早起きだったし大丈夫だと思う』


俺たちは一度部屋を出て、30分交代でみぃの部屋で待機した。

結局起きてきたのはそれから2時間後。

しっかり眠れて、また元気を取り戻しておばさん達の癒やしとして、存在感を放っていた。



だけど、お正月の行事にはこれ以降暫くは参加出来なかった。

入院や体調不良が重なり、安静にしていなきゃいけかったから。

少しずつ落ち着いてきても、発熱や喘息の発作で一気に落ちる食欲に、体力がついていかなかったんだ。





小さい頃のみぃを思い出しながら、今目の前にいるみぃと葵を囲んでいる親戚たちを眺める。

大人になってまた、行事に参加出来るようになって、みぃ本人はもちろん、俺たち家族や親戚も喜んでいるんだ。

今年は年始から和やかで……いい年になりそうだ。