みぃの“頑張る”は、程々という言葉を知らない。

今無理させたら意味がないよな……

「みぃ、1人で抱え込んじゃダメだからな。それに頑張りすぎも良くないからね」

「ふふ、うん。1人で頑張り過ぎないようにする。葵みたいになっちゃうしね」

悪戯っ子の様に、笑ったみぃは、俺の焦りを感じていたみたいだった。



ただそれ以降、宣言通り1人で頑張り過ぎず、ゆっくり着実に回復して行こうとしている様子が伺えた。

みぃの周りにいる俺たちは、みぃが元気でいてくれる事に喜びを感じずにはいられないんだ……



みぃの体調が落ち着き始めたのは、それから一週間後だった。

みぃの“頑張る”が結果を見せたんだ。

暫くして退院の目処が立って、俺たちもホッとした。

みぃの突然の体調不良を予測するのは、なかなか難しいけど、少しの変化も見逃さない様に気を付けないといけないな……

一緒に暮らしているからこそ出来る事をまた考えないとな…

今回は俺の課題も課せられた、みぃの体調不良だった。