「「明けましておめでとうございます」」

元旦。

おじさんとおばさんが日本にいるからと、城之内家の親戚がみぃの家に集まった。

おばさんとみぃは着物を着て、おもてなし。

大人数の食事を用意するのは大変だからと、いつもはいないお手伝いさんを数日前に本家から呼んで、準備を整えたおばさん。

みぃには当日出席することが大事だからと、一切手伝わせなかった。

ほんとおばさんは用意周到だ。

みぃは、気にしながらも、元旦を無事に迎えるために、体を休めることに専念した。


「明けましておめでとう。みぃちゃん、大きくなって。すっかり大人の女性だねー」

「ありがとうございます。叔父様」

「美緒さんも圭吾もこんな可愛い娘が居て羨ましいなー」

「お義兄さま、誉めても何も出ませんよ」

「ハハハ。美緒さんには敵わないなー。圭吾と親父と酒でも飲むよ」

城之内家の人はみんな豪快だ。

「おじいちゃまっ、おばあちゃまっ‼ あ、明けましておめでとうございます」

みぃは、お祖父さんとお祖母さんを見つけて、嬉しさのあまり飛び付いた。

「おやおや、美晴はお転婆になったのかな?」

「えへへ。ちょっと嬉しくて」

「みぃちゃんが元気で居てくれる事が、私は一番嬉しいですわ」

みぃの突然の行動にも物怖じしない、お二人も流石だ。