「いえ、僕もまだ聞いてないです」

「じゃぁ、彼方に聞いてみましょ」

そう言っておばさんは、かな兄に電話を掛け始めた。

〔もしもし、彼方?ママだけど…❳
〔今ね、みぃちゃんと葵くんとベビーちゃんのお洋服とかを、買いに来てるの❳
〔え?うんそう。葵くんが居てるから大丈夫よ。それで、ベビーちゃんの性別分かってるのかしら?❳
〔あら、そうなのね。わかったわ。彩さんに無理しないように伝えてね。よろしくね❳

おばさんは電話を切ると話始めた。

「まだ性別は確かじゃないみたい。お洋服揃えるのは性別わかってからにしましょうか」

決断、早いな…

「そっか、まだ、わからないんだね。でもどっちでも可愛いよね。楽しみだなー」

みぃは、まだ見ぬ新しい家族に期待を膨らませている。

「性別は分からないけど、おもちゃとか性別に関係ない物は買っておこうかしら。みぃちゃん、まだ大丈夫?」

「うん。大丈夫」

そう、にっこり笑うみぃは、楽しそうだ。

それから、また怒濤の買い物が始まった。

「新の時に使ってるだろうけど、新しいに越したことはないわよね」

そう言いながら買い込むおばさん。

彩さん、驚くだろうな……