「さて、そろそろ聞いてもいいかしら?」

「うん、いいよ」

おばさんとひな兄の不思議なやり取り。

「年齢は?」

「俺と同い年」

「職業は?」

「俺と同じ病院の看護師だよ」

「あら、じゃぁみぃちゃんも、葵くんも知ってる人なのね」

「ママ、由奈さんだよ。私が入院した時にいつも担当してくれる人なの」

「あぁ………前園さんね。みぃちゃんも信頼してる人よね?」

「うん。私が凄く信頼して頼りにしてる人」

「そうなのね………付き合ってどれくらい?」

「3ヶ月。短いけど、付き合い始めの時に結婚を前提に付き合って欲しいって話してる」


な………な、なんか………

おばさんとひな兄のやり取り………事情聴取みたいなんだけど………

みぃの方をチラッと見るといつもと変わらない表情だった。

かな兄の時もこんな感じだったんだろうな………

おばさん、淡々と説明受けてるし………

「じゃぁ、お互い結婚に向けて積極的なのね」

「そういうこと」

「みぃちゃんが信頼してる人だからきっと悪い人ではないんでしょうね」

「美晴が中学生の頃からずっと担当してくれてる人なんだ。俺は由奈の事は知ってたけど、長い間ただの看護師としてしか見てなかったんだけど、それでもみぃへの接し方や態度を見てて悪い人じゃないと思ってた」

「分かったわ。明日には由奈さん帰って来るんでしょう?その時にゆっくりお話してみるわ」

「わかった」


ひな兄とおばさんの話はここで終わった。