「俺も手伝うよ」

ひな兄がすかさず動いたので

「俺も手伝います」

「あら、ありがとー」

俺も一緒に手伝う事にした。

「みぃは、パパと休憩だよ」

俺達と一緒に動こうとしたみぃの手を掴んだおじさん。

「でも………」

「パパの相手もして欲しいな」

「ふふ。分かった」

俺達が料理を運んでいる間、おじさんとみぃは色々な話をしていたみたいだ。

「それでね、桜とつーくんも来てくれたの」

「そうかそうか。良かったな。桜ちゃんも司くんも仲良しなんだな」

「うん。二人はいつでも仲良しだよ。喧嘩してるとこは見たことないなー」

「あのカップルは年の差あるし、喧嘩少ないかもね」

ひな兄も会話に加わる。

「確かに一回り違ったら喧嘩にもなりにくいだろうね」

「ひな兄は由奈さんと喧嘩するの?」

「え?俺?………今のところないかなー。でもこれからあるかもだけど」

「それじゃぁ、ご飯しながら、日向くんの由奈さんの事、聞かせてもらいましょ」

おばさんは準備を終えて席に着いた。

「じゃぁ、取り分けるよ」

ひな兄は手際よくみんなの分を取り分けてくれた。



「それじゃぁ、乾杯」

「「「「乾杯」」」」

和やかな雰囲気で食事が始まった。


「うまっ。おばさん、めちゃくちゃ旨いです」

おばさんの料理はどれも絶品だった。

「ふふ。葵くんのお口に合って良かったわ」

「ママ、またお料理教えてね」

「もちろんよ」

和やかな時間が流れる。