俺たちの妹・3

「ただいまー」

夜になり、ひな兄が帰ってきた。

「日向ーお帰り。んーいつ見ても男前ね」

おばさんは玄関でひな兄を出迎えていた。

「今日は由奈さんは夜勤だっけ?」

ひな兄一人での帰宅は珍しいから、みぃに確認。

「んー、そう書いてある」

由奈さんの夜勤も、最近では珍しい。

「多分、ママとパパに話すからだと思う」

「なるほどね」

同棲してることは報告してるだろうけど、結婚の事はまだもんな。


「ただいま。父さんと母さんもお帰り。元気にしてた?」

そう言いながらリビングにやって来たひな兄。

「「ひな兄、お帰り」」

思わずみぃと声が揃った。

「あら、二人は仲良しね」

「ただいま。美晴、大人しくしてたか?」

「もー。葵が居たから大人しくしてました。あ、ママとね、お料理一緒にしたんだよ」

「そうか。楽しかった?疲れてない?」

「うん。ママとお料理するの初めてだったから楽しかった。いつもしてることだから疲れてないよ」

みぃとひな兄のやり取りを微笑んで見守るおじさんとおばさん。

………………俺、家族団らんの邪魔してないか?


「葵、ありがとな。葵が居てくれるから心強いよ」

「ふふ、そうね。葵くんはもう家族みたいなものだもの」

俺の考えを一瞬で吹き飛ばしてくれたひな兄とおばさん。

「さ、今日のご飯はママとみぃちゃんで作ったのよー。沢山食べてね」

そう言いながらテーブルに並べ始めたおばさん。