「ほんと?やったー」

喜んでいるおばさんには申し訳ないけど、言わなくちゃいけない。

「おばさん」

「なぁに?」

「1日に二つの買い物は厳しいと思います」

「っ‼ あおいっ‼」

みぃは必死に俺の事を止めようとしているけど、ここは分かってもらわなくちゃ。

「んー、そっか。みぃちゃん病み上がりだし、確かに人混みに長時間は厳しいわね。ママが軽率でした」

「でもママ………」

「ママはみぃちゃんと両方行きたいの。それは変わらないわ。だから日にちをずらしましょ」

おばさんなりの妥協案だった。

「その買い物、俺も付いていっていいですか?」

「ふふ。もちろんよ。葵くんがいてくれたら心強いわ」

よし、これで少しは安心だ。

みぃも両方行けると分かり安心しているし、良かった。

「葵くん、美緒のワガママを聞いてくれてありがとう」

「いえ、俺もみぃと出掛けれるのは楽しいですから大丈夫です」

「みぃ。葵くんとママと楽しんでおいで」

「うん、パパありがとう」

みぃがにっこり笑うと、おじさんは嬉しそうだった。