それから一週間後。

みぃの頑張りの成果もあり、なんとか退院の目処がついた。

「みぃ、頑張ったな」

司さんが、褒めてくれている。

「早くお家に帰りたかったもん」

「はは。長期入院は嫌だよな………」

「やっぱりお家がいいかなー」

「家では、葵と日向と前園さんが一緒だから心強いな」

「うんっ‼」

元気な声を出すみぃを見れて、俺は心底ホッとした。

「取り敢えず、後3日。様子見て変わりなかったら退院許可出すよ」

「わかった、つーくんありがとう」

この3日間が、みぃにとって大事な日だ。

みいも自分の中で無理しないでおこうという気持ちが芽生えているのか、落ち着いた3日間だった。



そして迎えた退院日。

みぃの荷物をまとめて退院に向けて準備をする。

「葵、ありがとね」

「俺はみぃの側に居られてラッキーだよ。だから気にしないで」

「葵は優しいね。私の側に居れてラッキーだなんて………思える人少ないと思うよ」

みぃの自虐的な言葉だ。

でも俺の本音だから仕方ない。