俺はみぃが中学生になった頃から今までずっと診てきている。

最初は『大丈夫』『へーき』で済まされてなかなか治療が思うようにいかなくて、その結果入院を長引かせることになっていた。

あの頃は少し体調も、落ち着いていたこともあり、頻繁に入院する事は少なくなっていたのが、何よりの救いだった。

そんな時に珍しくみぃが定期検診以外で病院にやって来た。

みぃの学校でテストが行われる季節だった。

季節の変わり目と言うことと、テスト勉強の疲れから、体調を崩したみたいだった。

『悪いな司』

そう言って診察室に入ってきたのは、彼方に抱き抱えられてぐったりしたみぃと彼方だった。

『大丈夫だよ。で、どうした?』

『みぃの学校でもう少しでテストがあるんだ。その勉強を頑張ってたみたいなんだけどね。頑張りすぎと季節の変わり目の気温差にやられたかな………』

思わず苦笑をこぼす俺と彼方。

みぃはというと、赤い顔をしてぐったりしている。

『いつから?』

『俺が見つけたのは朝起きてきた時。きっともう少し前から異変はあったはずだ。みぃは体調隠すから、見破れなかった』

みぃは、俺にも彼方や日向にも迷惑を掛けるという思いから、自分の体調を人に伝えない。

辛いときは言って欲しいんだけどな………