「っっ‼ みぃっ‼そ、そんなつもりじゃ……」

桜は真っ赤になりながら否定した。

「ふーん、桜は俺に会いたくないんだー」

そう、言葉を落とすと 

「もぅっ‼ 司もそんなこと言わないでっ‼」

ふふ、そうやって怒ってる桜も可愛い……

「はいはい。みぃも司さんも桜で遊ばないでください。桜もちょっと落ち着こうな」

冷静に葵に咎められた。

「「はぁい」」

「でもこれだけ喋れるようになったなら、後は病状落ち着かせて、食欲戻せば退院出来るんじゃない?」

葵の言葉に目を輝かせるみぃ。

「食欲が戻れば、自宅安静も視野にいれようと思ってるよ。でも副作用で出てるから、ちょっと、手強そうだけどな」

俺の言葉を聞いて、ビクンと肩を揺らしたみぃ。

気付かれてないと思ってたんだな……

「みぃ。食べれそうな物から頑張ろうな」

葵の言葉に小さく頷いたみぃ。

暫くは様子見だけど、あまりにも食べれないなら考えないとな……

「みぃ、正直なところ、何なら食べれそう?」

「え?」

桜の言葉に戸惑うみぃ。

「小児科にもね、お薬の影響で食欲なくなる子いてるんだ。その時には、その子が食べたいものを聞いたりするの。みぃも、これなら食べれそうってものあるんじゃない?」

桜も看護師らしい対応になってきている。