出されたご飯ぺろりと食べた葵。


「これだけ食べれるなら、明日は大丈夫そうだな。市販薬だけど一応飲んどく?」

葵に総合風邪薬を見せる。

「明日は絶対行きたいから飲んどく」

薬を受け取った葵は、雑炊を食べ始めて、食べ終わった後に薬を流し込んだ。



「それと葵、悪いんだけど、明日朝一で美晴の病室に行ってやって欲しいんだ」

「…?そのつもりだけど」

「葵の体調不良、自分のせいだと思い込んでて、ちょっとさっき過呼吸起こしちゃったから、葵の元気な姿見せて、みぃの気持ち落ち着かせて欲しい」

「みぃ、過呼吸起こしたのっ?」

葵が驚いてる。

「気持ちが不安定になったんだろうな……」

「俺がそばに居たくて一緒に居たのに、みぃは俺に無理をさせてるって思っただね」

「ん、そういう事」

「わかった。朝一でみぃの病室行くよ。ひな兄も一緒に?」

「ん〜、葵でなんとかできるだろ?俺は行かないよ。その方がいいだろうし」

俺は、ニヤっと笑った。

そんな俺に葵は苦笑いした。


「じゃぁ、葵、明日よろしくな。もし体調まだ優れなかったら連絡して?春子さん、お邪魔しました」

伝えたい事伝えたし、長居は無用だよな。

「日向くん、またゆっくり来てね」

春子さんの温かい言葉に胸が温かくなった。