俺が苦笑すると

「彼方のとこの妹と似てるな」

と澤井先生からみぃの存在が出てきた。

「彼方先生の妹が、僕の彼女です」
 
「そうなのか‼ あの小さかったみぃちゃんも大きくなったんだなー」

と嬉しそうに話してくれた。

みぃの存在を知ってくれている人がいて安心する。

「それで、みぃちゃんから着信あったんだな?」

「そうなんです。普段は仕事中には滅多に連絡こないので……」

「とりあえず電話折り返してみて」

「はい」

pipipipi……

出ない……

「繋がりません」


「葵、今からみぃちゃんの様子見てこい‼ 家分かるんだろ?」
 
「はい、一緒に住んでるので大丈夫です」

「何もなかったらそれでいいし、もしやばそうなら病院連れてこい。出来るな」

いつも穏やかな澤井先生からの強い口調は珍しく、澤井先生も焦っているのかも知れない。

「はい。後、日向先生と山内先生に連絡お願いしていいですか?」

「わかったわかった。葵も気を付けて行くんだよ」

「ありがとうございます」

俺はその言葉を発してすぐに駆け出した。