目開けると、やっぱり悪寒と怠さが襲ってきた。

でも、ここ家じゃない……

腕に違和感を感じて視線をやると点滴がされている。

酸素マスクもついてる。


『……迷惑、かけちゃった……』



暫くすると誰かが入ってきた。

「みぃ、熱下がんないなー。目も覚まして欲しいんだけど……」

「……つ、くん」

「みぃっっ‼ 良かった目が覚めたんだね。どこが辛い?」

「……ど、して?」

どうして病院にいるのか記憶がなくて、つーくんに聞く。

「葵が連れてきてくれたんだよ。いつも仕事中には連絡来ないのに来てるから不安だって、家に見に行ったみたいで、そこでぐったりするみぃを見つけて連れてきてくれたんだよ。まだ半日しか経ってないけど、いつから辛かったのかな?」

葵、来てくれたんだ……

その事がなんだか嬉しくて、つーくんの話も半分くらいしか聞けてなかった。

「みぃ?」

「あ……ごめ、なさい」

「謝らなくていいよ。どこがいつから辛いのか教えて?」

「朝からなの。起きたら、はぁ、怠くて寒くて……目眩、あって、はぁ、動け、なくて……」

「動けなくて不安だっただろ?俺はみぃの主治医だから、不安なときは連絡くれていいんだよ?」

「……うん……でも、はぁ、忙し、から……」

「それでもいいんだよ。みぃは忙しい事を気にしちゃダメだ。俺の患者さんなんだから、体調優先」