みぃが作ってくれたお粥を温めておく。

司が目を覚ましたら食べられるか聞いてみよう。

寝室へ行き、水枕と冷えピタを替える。

「ん……さ、くら?」

「あ、起こしちゃった?具合どう?」

「んー……朝よりはマシかなー。無理せず休んで良かったよ……みんなに迷惑かけるとこだった」

そう言いながら司は体をゆっくり起こした。

「起きれる?お粥あるんだけど……」

「食べようかな。桜、晩御飯まだだろ?一緒に食べよ」

一人で食べる食事は寂しいから、嬉しい言葉だった。

「じゃ、用意するから座って待ってて。体温計っておいてね」

そう声を掛けて、温める準備をする。

司のお粥と私のご飯。

みぃの手料理、久しぶりだな……

ふふ、美味しそう。

「さくら?どうしたの?なんか嬉しそう」

「ご飯ね、みぃが作ってくれてたの。みぃの手料理久しぶりだなーと思ったら嬉しくなっちゃって」

「はは、そういうことね。俺は桜の手料理も好きだよ」

「ありがと。でも人に作ってもらうご飯は美味しいし、嬉しいのよ。さ、ご飯食べよ。司、何度だった?」

「37.8度。大分下がってきたよ」

「良かった、下がってる。ご飯食べて薬飲んだら平熱まで下がりそうかな……」

「後はしっかり寝るしかないな」

司は笑いながら、お粥を食べている。

元気になってきているみたいで、良かった……