舞ちゃんのお誕生日会を見届けた後、ナースステーションに居てる先輩達に日中の出来事等を伝えてから、帰宅準備をする。

いつもはもう少しゆっくりしてるけど、今日は家にはみぃと司だけが残ってる状態だから、早く帰りたい。

「お先に失礼します」

そう挨拶をして家路を急ぐ。

葵とは病院で会ったから、今司の側にいてくれてるのはみぃな訳で……

二人とも無理してないといいんだけど……



「ただいまー」

玄関のドアをそっと開けて、家に入る。

「………」

あれ?みぃ、居てると思ったんだけど……

不思議に思ってリビングへ歩いていくと、テーブルに頭を預けて眠っているみぃがいた。

「みぃ……みぃっ」

体を揺すって起こす。

「……あ……さくら……おかえり」

にっこり笑うみぃは、いつ見ても可愛い。

だけど、今はそんなことを思ってる場合じゃない。

「もう、こんなとこで寝てたらダメじゃない。風邪引いちゃうよ」

「大丈夫……少しだけだから」

こういうときのみぃの言葉は全ては信用できないけど、司の側に居てくれてたもんね。