二人のやり取りを見ながら、つーくんには何か食べてほしい。

待ってる間に作ったお粥を温める。

「つーくん……食べれそう?」

そっとお椀を差し出すと、嬉しそうに受け取ってくれた。

「みぃ、ありがとう。食べるよ」

「良かった。無理ない程度にね」

つーくんはあっという間に食べ終えた。

「診察してないので、市販薬ですけど飲んでくださいね。熱が下がらないようでしたら、点滴しに病院行きましょう」

「分かった。そうならないためにも早く寝るよ」

そう言ったつーくんは、薬を飲んで寝室へ向かった。

「あ、葵。時間になったら仕事遅刻しないように行けよ」

ベッドに腰かけてからつーくんは葵に声をかけた。

「わかってます。桜が帰ってくるまではみぃに居てもらうので、無理はしないで下さいね」

「……分かった。みぃの監視付きなのね。ほんと無理出来ないな」

苦笑するつーくん。

「私も役にたてるの?嬉しいな」

「へへ。みぃに、負担かけるわけにいかないから大人しくしておくよ」

つーくん、しんどいはずなのに、そんないたずらっ子みたいな顔ができるなんて、ほんと凄い。

思わずポケッと、してしまった。

「司さん、みぃがついていけてないですよ」

「ほんとだ。みぃ、さっきの言葉は気にしなくていいからね」

いつもの、口調に戻ったつーくんを見て、まだまだ知らないつーくんがいるんだなーと実感した。