「由奈……

俺と結婚を前提に付き合って欲しい」















由奈にきちんと伝えた。



「へ?え?私と?」

驚いている由奈。

「そうだよ。由奈しかいない」


もう一度由奈の目を見て伝える。

すると由奈のには涙が浮かんできた。


「由奈、泣かないで……」

「ヒック……ごめ……ヒック」

「ふふ、返事は?」

「ヒック……お願い、します」


「…………良かった。これからもよろしくね。由奈」


俺は由奈をギュッと抱きしめて、キスを落とした。



「夢みたい……ひなくんと恋人になれるなんて」

由奈がポツリとこぼした。

「どうして?」

「ひなくんは恋愛に興味がないと思ってたから」

「はっきり言うなー。でもそんな風に思う相手に出会えてなかったのはホント。由奈と仲良くなってから色々考え始めたから」

「嬉しい」

由奈はにっこり笑って俺の腕を抱きしめた。