ひなくんとお出かけするのは楽しいし、一緒に時間を過ごしたい人。


たまにいたずらっ子の様な顔を見せてくれるところも、私に気を許してくれてるからなんじゃないかと思う。

私の嫌がることは基本的にしないでいてくれるし、私にとっては安心できる人。




車に乗り込み、出発する……

寒くなってきて、日が落ちるのが早くなってきているこの頃。

「ちょっと行きたいところあるんだけどいい?」

ひなくんは運転しながら私に聞いてきた。

「うん。大丈夫だよ」

にっこり笑うとホッとした表情を見せたひなくん。

「きっと、由奈も楽しめる場所だから」

「そう?楽しみにしてる」

暫く車で走ると山道になってきた。

「もうすぐだよ」

不安そうな表情をしてたのか、ひなくんは安心する言葉をくれた。

「ちょっと歩くけど大丈夫?」

「うん」

ひなくんは私の手を引いてゆっくり歩き始めた。

辺りは真っ暗だけど、ひなくんがいてるから大丈夫……

「着いたよ」

その言葉を聞いて顔をあげると……


「……わぁ綺麗ー」


そこには一面に広がる夜景が広がっていた。

「ひなくん、連れてきてくれてありがとう」

「俺が由奈と一緒に見たかったんだ」

ひなくんの優しい顔が目の前に広がる。