「新の発想が可愛いわね。痛いこと我慢できるみぃちゃんが凄いって。でも確かに私から見てもみぃちゃんは頑張りやさんよね」

彩はクスクス笑ってる。

「まぁ、新はみぃのお見舞いに行ったりして、みぃが治療されてるの見てるからね。新にとっては凄いんだろうな。
それにしても、葵見たら元気になったし、酷くならないといいな…………」

「葵くんもすっかりお医者さんだったわね。小児科に向いてるんじゃない?」

「彩も思った?俺もそう思う。葵は、みぃの主治医にはなれないし、子どもの扱い上手かったもんね」

「母親目線からも、人気のお医者さんになるんじゃないかな。葵くんイケメンだし。」

「まぁ、どの科にするのか決めるのは葵だから。楽しみだけどな」

新は家についても起きるこがなかったが、薬を飲ませるために少しだけ起こして、果物を食べてから、すぐにまた寝かせた。


次の日……

「パパー」

寝室を覗くとまだ顔の赤い新が、目を潤ませていた。

熱、下がらなかったか……


「どうした?」

「暑い……」


「そうかー。ちょっともしもしだけするね」

音は悪くないし、肺炎は大丈夫かな……

「ようちえんおやすみするの?」

「お熱下がってないからね~。大丈夫、お薬飲んでるし良くなるよ」