「はぁい」

苦笑しながら返事をしたみぃちゃん。

反省……してるよね?

「大和さん、ほんと今日はありがとうございました。みぃがあのまま一人で帰ってると思うとゾッとします」

「いや、今回はたまたまだよ。でも良かったな。あのまま帰ってたら、家で発作出てたかも」

「あ、まとくんそれ言っちゃだめ‼」

「え?言っちゃだめだったの?でももう言っちゃった……」

「みぃ、俺も聞いちゃったよ。発作出そうだったんだよね?走ったからだよ。仕事の許可も出てないのに走るなんて……次は許さないよ」

「……もう、まとくんー」

「いやいや、俺でも許さないよ?」

「やっぱり、まとくんもお医者さんだ……」

シュンとするみぃちゃん。

可愛すぎるな~。

「みぃ、これからは勝手なことしちゃ、ダメだよ」

「…………はぁい」

みぃちゃんは、素直に頷いた。


「大和さん、今日はほんとにありがとうございました」

「みぃは、このままちゃんと家に帰るんだよ。一人で帰れる?」

葵も心配性だな……

「帰れる。葵、まとくん、心配かけちゃってごめんね」

そう言って、診察室を出ていったみぃちゃん。

「葵……みぃちゃん、なかなか手強いな」

「いつもはそんなことないんですけどね。急に突拍子もないことしたりします」

みぃちゃん、なかなかやるなー。

「俺は振り回されっぱなしですよ……」


みぃちゃんと葵の意外な関係性を見た1日だった。